仕事部屋に自分だけの本棚をつくった

本当は育休を取得していた5〜7月の間にやりたかったことの一つ、本棚のDIY。

結局、育休中は木材だけ買って終わり… 肝心の製作ができていなかったが、このシルバーウィークについに完成した。

きっかけ

ここ数年は、賃貸の備え付けの本棚を使ってきた。物件によるが、コロナ以降の新築のアパートには「リモートワークスペース」と称した謎のスペースが間々あり、そこに本棚が付いていたのだ。こういうやつ。

リモートワークスペースのイメージ

ところが昨年引っ越したことでその本棚も無くなり、最近は全ての本を床に並べて暮らしていた。「床に並べるのも思ったより悪くはないな」と思いつつも(おかしい)、流石にだらしない感じになるので本棚を探し始めた。

それほどたくさん本を持っているわけではなく、部屋も狭めなのでシンプルでコンパクトな本棚が欲しかった。少し考え、欲しい本棚を次のように整理した。

  1. 部屋に窮屈感を与えないミニマムな本棚
  2. 部屋のアクセントになる色の本棚
  3. 小説から技術書まで入る本棚

そこで、以前からDIYには少し興味があったので、気は重いけれども、自分向けにぴったりなモノを作るのが良いのでは?と思い始めた。

作り方を調べると 【DIY】自分だけの本棚の作り方|sigefuzi という記事がとてもわかりやすく、これに従って作れば基本的には難しくなさそうだった。

どんな本棚にしたいか妄想する

DIYするにしても、どんな本棚が欲しいか決まらないと話にならない、ということでひたすらネットサーフィン。後から振り返るとこの工程が一番楽しかったと思う。

先ほど整理した理想の本棚に合いそうな既製品やDIY関連の記事を探して、イメージを膨らませていった。この時までは、既製品で済むなら別にそれでも良いと思っていたが、探すにつれて「天井に突っ張るタイプの高さのある木製の本棚が良いな〜」という気持ちが固まってきたので、DIYで進めてみることにした。

参考にした本棚たち

設計

妄想後、方針を下記のように決定した。

#要件方針
1部屋に窮屈感を与えないミニマムな本棚間取りに合わせた小さくて背の高い本棚
2部屋のアクセントになる色の本棚木材を使用し好みの色に塗装する
3小説から技術書まで入る本棚棚の高さを段毎に変えて小説から技術書までカバーする

設計の細かい部分はClaudeに相談すれば何でも答えてくれる。

今回はざっくり以下のような構成の本棚にした。

  • 棚板は7枚の計8段
    • 上2段: 小説用。奥行きの浅い1x8材を使用
    • 中3段: ビジネス書用。奥行きのある1x10材を使用
    • 下3段: 技術書用。奥行きのある1x10材を使用
  • 側板(両サイドの柱)に2x6材を使用
図面はAIで作った 小さなツール で生成

工夫したポイントとしては、妄想を膨らませていた時に見かけた本棚を参考に、棚板が側板から少しはみ出るデザインにした(側面図参照)。こうすることで、側板の奥行きを減らし、代わりに本の背表紙が横からチラリと見えるようになり、棚の圧迫感を和らげることができたと思う。

また本棚はかなり重たくなるため、地震対策にいくつかの配慮をした。まず、重たい本ができるだけ下に来るように配置することで本棚の重心を下げ、前後方向の安定性を高めた。また最も重い本を置く一番下の段は床に直置きにすることで重さを逃がすようにした。最後に、DIYでは2x4材が主流だが、これを側板として使うのは色々と不安なポイントがあったので、2x6材という一回り太い木材を使用した。

製作

流れと印象に残っている点だけかいつまんで書く。

1. 木材の買い出し

最初に必要な木材を揃える。ホームセンターで木材を買えば、カットまで基本的にやってもらえるのが嬉しい。

あらかじめ買う木材とカットの寸法は考えてから行ったのだが、ここでは想定外のことがいくつも起きた。

まず、ホームセンターによって結構品揃えが違う。SPFの2x4材なら大抵の店舗に置いてあるが、2x6材やワンバイ材になると置いていない店舗があった。他にも例えば杉など特定の木材を探すとなると無い可能性が普通にあるので、あらかじめ問い合わせるか、複数の店舗を候補に入れると安心だ。

また、今回は側板として2mの長さの木材が欲しかったのだが、そんなに長い木材は置いていなかった(これも店舗による)。結果的に短めの木材を買い、ディアウォールの 中間ジョイント で繋げて2mにする形とした。おかげで長い木材が無くなり、購入後の運搬は楽だったが、ジョイントを使ったので若干耐久性は下がったと思われる…。

中間ジョイントの使用例

ちなみに、コーナンには DIYラボ というのがあって、店内で買ったものであればスペースを借りて製作までその場でできる素晴らしいサービスがある。今回は初めてということもあり、家でじっくり進めたかったので利用しなかったものの、工具は使い放題だし(電動サンダーやインパクトドライバーなど)、塗装や木くず等の汚れの心配も無くなるので、きっと凄く便利なサービスだ。

2. 塗装

ワトコオイル のミディアムウォルナットで塗装した。色を選ぶのが難しかったが、公式サイトからサンプルを取り寄せられるので、いくつか試し塗りしてから決めた。

ただ、結果的には少しイメージよりも濃い色になってしまったように思う。塗る素材によっても色が変わるし、2度塗りしたら思ったよりも濃くなってしまった感覚だった。

多分、理想の色はナチュラルにもう少し赤みを足したような色なので、その色を出すには別のオイルも混ぜる「色合わせ」が必要になる気がしている。

この塗装が製作の工程の中でもっとも楽だった。塗って放置するだけ。塗装後、匂いが取れるまで時間がかかるので屋外でできると良い。

塗装(汚い写真ですみません)

3. 組み立て

とにかく面倒だった…。

今回は特に棚の枚数が多く、棚板毎にL字金具で四隅を側板と留める構造だったので、

  1. ネジ止め位置を墨付け
  2. 下穴あけ
  3. ネジ止め

を順にひたすら行う。

また作業も全体的に難しく、特に棚をきっちり水平にするのが厄介だ。まず墨付け時点でずれるという事もあるし、下穴も少しずれるだけで簡単にL字金具の向きが傾く。おまけに買ってきた木材自体にも反りがあったりして、結局最後は「多少の歪みはネジ止めのパワーで解決ダ!!」という感じになってしまった。

組み立ての作業は他工程と異なり、一つ間違うと怪我をしたり家を傷つけてしまう可能性があるので(屋内でやる場合)、無理に一気に終わらせようと思わない方が良い。適宜休憩と掃除を挟んで心に余裕を持って進めるのが吉。

側板をジョイントして墨付けした直後の様子

完成した本棚

最終的にこんな本棚が出来上がった。

本を並べた様子

元々技術書が40冊とビジネス書が40冊程度ある前提で、将来の増分も見込んだ棚構成にしたので、実際に本を並べてみると2〜3段分の余裕ができた。サイズはちょうど良さそう。

本棚の幅は部屋にある柱の食い込みに合わせており、側板の奥行きは14cmと、スリムで壁に吸い付くような本棚ができたので、部屋に圧迫感を与えない点も実現でき、結構満足している。

かかった費用

集計してみると2万6千円くらいだった。思ったよりもかかっていたが、既製品の中で良いと思っていた dinosの本棚 が5万円〜ということなので、まぁこんなものだろうか。

品目数量金額(税込)
側板 2x6材3¥4,224
棚板 1x8材1¥877
棚板 1x10材2¥3,696
木材カット-¥880
ハンドサンダー1¥2,178
塗装用のハケ、ヤスリなど-¥1,606
L字金具(6個セット)5¥4,250
ワトコオイル 1L1¥4,405
ディアウォール 中間ジョイント2¥1,790
ディアウォール 突っ張りシステム2¥2,238
合計¥26,144

はじめてのDIYなので別に仕方のないことだが、側板が想定外に一本増えた点と、それに伴って中間ジョイントも必要になった点は削れた部分だろう。またホームセンターで買った木材以外のものは基本的にネットよりも高めだった。ワトコオイルも1Lではなく200mlで足りたかも、という点まで加味すると、突き詰めれば2万円に収まりそうな感じである。

おわりに

思い通りに行かない点もあったが、最終的にはとても満足感があり、作って良かった。ジャストサイズだと部屋にもよく馴染む。

大学時代から使っているスタンディングデスクの天板もずっと買い替えたいと思っていたので、今回余ったオイルで次は天板も製作したいと思っている。天板は本棚で一番大変だった組み立ての作業がないので、始めてしまえばサクッとできそうな気がする。