シーナ アイエンガー「選択の科学」を拾い読みした。
自分の意思で何かを選択することは人間にとっての本能であり、その欲求を満たすことができない環境では精神的・身体的に悪影響がある。
一方で、選択肢が豊富であることがより幸せである(自由である)かというとそうでもなく、多すぎる選択肢は人から決断力を奪う。例えば、7 つ以上の要素を取り扱うタスクで人の処理能力が著しく悪くなることや、24 種類の品揃えのジャム屋と 6 種類のジャム屋では後者の方がよく売れること、が実験結果で述べられていおり、選択肢が多いと決断自体が阻害される可能性が高い。
自分は何かと比較検討したくなるタイプなので、選択肢を並べることに精を出しがちなのだけれど、選択肢と決断コストがトレードオフの関係にあることを頭に入れておくと、選択肢を増やすことに本当に旨味があるのか判断しやすいかなと思った。